2012年4月3日火曜日

HEAVY1インタビュー


いよいよ今週に迫った新パーティー「Organix」。

ゲストDJは、昨年2月の"BIAS beatscape"に出演して以来約1年ぶりの高知GIGとなる HEAVY1 です!この1年で大ヒットチューン"Millers"をはじめとしたリリースラッシュとなり、4月には1stアルバム"Minimalized"を控えてますます勢いにのる彼に、ドラムンベースにかける思いをインタビューしました。
読みごたえあるインタビューです。アルバムの音源を試聴しながらどうぞ。(ひ)




Q. ドラムンベースの世界に入ったきっかけとなる出来事は何でしたか?

シーンに認められたというか世界的に有名なレーベルからデビューする大きなきっかけになったのは、2009年の中旬ちょうど23歳ぐらいのとき、英国のBBC 1XTRAというBAILEYの番組で曲が紹介されたのがきっかけです。
『毎週何百と世界中のアーティストがデモが送られてくるけど、ここ最近じゃこの曲が一番だ。』ってBAILEYが言ってくれて、その後たぶん5週ぐらいに渡ってその曲をヘビープレイしてくれました。その後どっかのインタビューでBAILEYが最も注目するアーティストということで、東京のHEAVY1だって言ってくれたり。これは相当きっかけになってたと思います。
そこから口コミか何かかわからないんですけど、DJ Marky, Doc Scott, Loxy, London Elektricity, DJ Flight 等、所謂レジェンドといわれるDJに楽曲がサポートされるようになりました。
そして、Makotoさんのレーベルだったり、Source DirectのVampire Recordsだったり、Fokuz, Samurai Music, Rubik, Syncopix, Nu directionsとか僕がドラムンベースにのめりこみ始めた18歳のとき、めっちゃDIGってた憧れのレーベルとサインできるようになりました。あとはFabric, UKF, D&B ARENAのコンピとかにも収録されたり信じられないことの連続で・・・。
で、今に至ります。



Q. 以来、どういったスタンスで活動してきたと考えていますか?

スタンスといえば僕がドラムンベースに傾倒するきっかけがそれに該当すると思います。その姿勢というか軸となっている目線は今でも変わっていません。
僕がドラムンベースに傾倒したのは18歳のころからです。と同時にすぐ曲を作り始めました。DJしたいというのは全くなくて、ドラムンベースがどんな音楽でどういったアプローチで構成されているか研究するためにレコードを買い漁りました。
当時は日本では手に入らないレコードはchemical RecordsとかRedeyeでイギリスから取り寄せたりしていました。そして次第にコレクションが増えて、それにインスピレーションされた自分の曲も増えて、自然とパフォーマンスを始める形になりました。プロダクションスキルの向上は、自分の欲しい音が出るまでシンセサイザーやソフトウェアをいじりまくりって自力で行いました。
そして次第に、この音楽と僕のやっている音楽を周りのみんなに伝えたいという音楽的なパッションが強くなって、東京でパーティーを始めて、その時自分が一番共感できる音作りをするアーティストを2006年ぐらいから早い段階で日本に呼びました。IcicleやLenzmanは今でも音作りや音楽活動の仕方で色々アドバイスをくれるし、それも今の自分の音楽性にすごく影響をしていると思います。
 音楽活動という自分の軸が曲作りということがまず前提にあって、そこからなんでも挑戦していこうと思いました。
プロモーター、DJ、オーガナイザー、プロデューサー、全部一通り経験してわかったんですけど、結局全部繋がっていて、すべて経験したものは自分に還元されて、自分の音楽的なモチベーションになっていると感じました。
あと、何が良くて何がダサいってこともはっきりわかるようになった。きれいごととかこいつ嘘言ってるなーっていうのはすぐわかるようになったっす。たぶん。。もうそんなのは呆れはてちゃって無視してるし、なによりも周りの評価より自分のオリジナリティを追究して、自分が納得する行動をとるのが一番だってわかったから。そして綺麗事かもしれないですけど、努力して頑張った結果は後から必ずついてくるって信じてます。
そして一番感じることは、単純ですけど何事もやってみないとわからないということですね。
最近の人はやる前からリスクを怖がったり、できないと決めつけている人が多い気がします。損失やリスクがあるのは当たり前な気がするっす。だってアンダーグラウンドの音楽をやってますから。それなりの覚悟がないと。。POPSやメジャーよりのダンスミュージックは別ですけど。。



Q. 昨年2月に高知でプレイした時の印象は?

楽しかったです。みんな音楽に没頭してるというか、音楽の楽しみ方を知っているというか。。逆に元気をいただきました!
DJ中にテキーラが何杯も運ばれてきたときは、少しびびりましたけど。あとかつおパフェ…



Q. (笑)かつおパフェショックから約1年の間に作品が数多くのリリースされました。身の回りに変化はありましたか?

いっぱいありました。夢の続きがあって、それに挑戦しようとしてる自分が信じられないです。
最初に答えた自分のスタンスっていうのにつながるんですけど、何年にも渡って自分に蓄積されたものはやっぱり中々抜けないっす。ドラムンベースはまるでアリ地獄っす。



Q. ワークショップはどんな内容になりますか?

ReasonとLiveを使って、ビート、ベース、サブベース、ハット、パーカッション、グルーブの作り方を一通りデモンストレーションしたいと思っています。どのソフトでも基本的な概念は変わらないと思うので、みなさんの何かのきっかけになればと思っています。
宜しくお願いします^_^v




Q. 今年の抱負は?

今回のRUBIKからのアルバムをきっかけにして、夏ぐらいから自分のレーベル始めます。
要するにステップアップしようと思っています。ドラムンベースシーンのトップレーベルとのサインを目標にして、それ以外のレーベルとは条件が合わない限り、基本的にサインしないっす。
そのために自分のレーベルをやります。そのレーベルを軸にして活動していこうと思っています。
下記URLはそのレーベルのティザーサイトです。ぜひチェックしてください。


http://yabai84.com/

UKのトップMCの一人2SHYとRenegade HardwareやInkのレーベルからリリースを重ね、DJ TraceのDSCI4の最後のアルバムに楽曲が収録されることが決定しているニューカーマーアーティストFADE、僕も目標にしているアーティストの一人で、Metalheadz、Digital Soundboy等のレーベルからEPを控えるNEED FOR MIRRORSとサインしました。
本気です。よろしくお願いします。



Q. 高知で待っているお客さんにメッセージをお願いします。

アルバムリリースツアーということで、アルバムの曲中心に選曲していきます。リリースは間に合いそうにないですが、興味を持って聴いていただけると嬉しいです。
こんなひん曲がった、僕の音楽をサポートして頂いている高知の皆さん、本当にいつもリスペクトしています。
めっちゃ楽しみです!!よろしくお願いします^_^v




(以上)

※1stアルバム「Minimalized」は4月リリース予定!


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